つわりの原因

つわりは、妊娠(にんしん)した女性(じょせい)のほとんどが経験(けいけん)する症状(しょうじょう)です。このつわりの原因(げんいん)はまだ解明さ(ときあかさ)れてはいません。有力(ゆうりょく)な説(せつ)は、妊娠(にんしん)すると、子宮(しきゅう)の中(なか)にできる絨毛(じゅうもう)からhCGというホルモンが大量(たいりょう)に分泌(ぶんぴつ)されます。このホルモンは妊娠(にんしん)と同時に(どうじに)急激(きゅうげき)に増加(ぞうか)します。そして、妊娠(にんしん)１０週(しゅう)にピークをむかえ、１２〜１６週(しゅう)に落ち着く(おちつく)ようです。このホルモンがどうもつわりにかかわっているようです。また、つわりは、経産婦(けいさんぷ)より初産婦(しょさんぷ)に多く(おおく)みられます。また、多胎妊娠(たたいにんしん)や、胞状奇胎(ほうじょうきたい)などの絨毛(じゅうもう)性(せい)疾患(しっかん)などの異常(いじょう)妊娠(にんしん)の場合(ばあい)にはかなりの頻度(ひんど)でおこりやすくなります。つわりの原因(げんいん)はさまざま考え(かんがえ)られていて、有力(ゆうりょく)な原因(げんいん)も考え(かんがえ)られていますが、症状(しょうじょう)もさまざまあります。第１(だい１)期(き)は、嘔吐(おうと)が頻発(ひんぱつ)します。つわりは、空腹時(くうふくじ)にはおきやすいものです。食事(しょくじ)に関係なく(かんけいなく)、常に(つねに)吐き気(はきけ)や嘔吐(おうと)が襲っ(おそっ)てきます。胃液(いえき)、胆汁(たんじゅう)、血液(けつえき)まじりのものまで吐く(はく)こともあります。また、食事(しょくじ)をすることや、水分(すいぶん)補給(ほきゅう)が困難(こんなん)になるので、脱水症(だっすいしょう)状(じょう)に陥る(おちいる)こともあります。第２(だい２)期(き)は、第１(だい１)期(き)が悪化(あっか)した場合(ばあい)におこります。体重(たいじゅう)の減少(げんしょう)がみられるようになります。また口臭(こうしゅう)がつよくなったりもします。また、血液(けつえき)検査(けんさ)や尿検査(にょうけんさ)にも異常(いじょう)がでてくるようになります。第(だい)３期(き)は、中毒症(ちゅうどくしょう)状(じょう)とともに、脳症(のうしょう)状(じょう)がでてきます。耳なり(みみなり)や、頭痛(ずつう)、めまい、不眠(ふみん)、厳格(げんかく)なども出現(しゅつげん)します。また、意識(いしき)障害(しょうがい)もでて、後遺症(こういしょう)を残し(のこし)たりすることもあります。しかし、この時期(じき)では治療(ちりょう)が不可能(ふかのう)になってしまう場合(ばあい)もあるので、異変(いへん)を感じ(かんじ)たら、すぐに受診(じゅしん)するようにこころがけてくださいね。